2015.07.



 防府市の西浦幼稚園より「講演」依頼を受けました。
このコラムを読んで頂いていたようで「父親参観日にてお話下さい」とのこと。
仕事柄人前で話す機会はありますが「育児」について話すのは初めてのことで、これは一大事、青天の霹靂です。
イクメンと呼ぶには程遠い生活ぶりでお恥ずかしいのと専門家ではないという不安はありましたが、何かお役に立てればと思いお引き受けしました。

 西浦幼稚園は防府市の西南、マツダ防府工場の近くにありました。
この一帯は昔は塩田があり製塩業の中心地だったようで、その跡地に今は工場が連なっています。
大海湾に注ぐ佐波川河口付近には水田が広がり、心地よい風景が広がっていました。
信行寺というお寺の境内にある園内に案内されると賑やかな声が聞こえてきます。
ちょうど父親参観中で、廊下にいた子供たちが赤や青のビニール袋を頭に被って「お化け」に化けて教室に入るところでした。
廊下や教室の壁には木の切り株や枝で作った人形、海の生き物たちや絵画などがたくさん展示されていました。
園の久保理事長が「山や海に囲まれた環境の中で生活し、遊びながら感じ取る実体験に基づいた創作なんです。」と仰ったのでなるほどと思いました。
一緒についてきた旭は来たことない場所と雰囲気に興奮して人形に触ろうとするので困りましたけど…そこはママに任せていよいよ会場入りです。
二階の講堂にはすでに60人程の保護者が集まっていました。
舞台には演題の「あさひはのぼる」が大書され私の名前もあります。
理事長の「山中先生お願いします」という一言で緊張がMAXに!
挨拶もそこそこに「えい!」とばかりに約80分を無我夢中で話しました。
只今育児奮闘中を念頭に、過去4年41回分のコラムのエピソードを踏まえ話したり、時には保護者の皆さんに日頃困っていることや心掛けていることなどをお聞きしたりもしました。
結構同じような悩みを抱えていらっしゃることがわかったりして、かえって私の励みにもなり、共感できたことが嬉しかったですね。
果たしてお役に立てたかどうか不安ではありますが、良い機会を頂き改めてお礼申し上げます。

 講演後、旭が「じゃ、今から約束の回転寿司やね」というので防府天満宮のお参りもそこそこに「本日の主役様」ご所望のお寿司を食べに行きましたとさ。
まっ、ごもっともな言い分ですからね。
昇より

















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