2016.05.



 ゴールデンウィークに国道191号線を北上してドライブに出かけました。横野へ抜けるバ イパス沿いを走ると左手に綾羅木海岸が見えてきます。窓を全開にして潮風を受け、旭と 一緒に「リンダリンダ」を口ずさみながら目指すは角島です。途中で旭が「海で遊びたい」 と言ったので土井ヶ浜へ寄りました。綺麗な海を眺め白い砂浜を歩き波打ち際で遊ぶのが 定番なのですが、今日は磯遊びです。横山さんが以前ラジオのブックトークで色んな生き 物を探す磯遊びを勧めていたので、面白そうだと思いやってみました。ちょうど引き潮で、 旭は凸凹した岩肌を忍者のようにピョンピョン進んでいきます。ぎっくり腰あけの私には 辛かったのですが、流木を杖代わりに必死で旭の後を追いかけました。強い日差しに照り 返す眩しい水面を覗くと、うーん何も見当たりません。と思った矢先旭が「何かおる!」 と叫びました。横にいたママが「それはヤドカリやね。」と教えています。旭の手にヤドカ リを乗せるとサッと顔をひっこめました。旭は面白がって「ヤドカリ集めよう!ボク隊長。」 と言って駆け出しました。遠くで何やら叫んでいるヤドカリ隊長に何かと尋ねると、岩を 指差し「ここがヤドカリハウスね。ここに集めて」ということらしい。痛む腰を屈めてそ れらしいものを拾っていると「パパ、それはニイナよ(ニナ貝)。」とママが言います。良 く知ってるねと聞くと子供の頃こんな遊びをしていたそうな。こういう時のママは奥が深 い。ママは旭を呼びよせ「パパその杖貸して」と言うので渡すと、旭に「良く見ててね」 と言って杖を水の中につけました。その先にはイソギンチャクが揺れています。杖に触れ た瞬間、イソギンチャクがパッと縮んでしまいました。あまりの早業でびっくりして見上 げると、フフフと笑ったママが魔法の杖を振りかざしているところでした。「奥様は魔女」 だったのです。
 こんな日はユーミンの「やさしさに包まれたなら」がおススメです。

昇より

















一つ前のページに戻る TOPに戻る