2018.2.



 旭の参観日に行ってきました。この日は「生活」の授業で、自分の生い立ち について調べたことを発表していきます。逆子を繰り返す子や予定より一か月も 早く生まれた子、生まれた日に菜の花が咲いていたから名前に「菜」の一文字を 入れてもらった子や、出産日に父親が出張先から急いで戻ってきた話など、子供 たちの生まれてきた背景も様々で情景が目に浮かんでくるようでした。旭は教室 の窓側の席に座って友達の発表に拍手したりしなかったり、後ろを振り返ったり して落ち着きがありません。自分の原稿を指差し、口をパクパクして私に何か言 ってくるのですが、行儀が悪い振る舞いが気になっている私には、何のことかさ っぱりわかりません。

 旭の番になりました。「僕は平成21年3月3日午後4時9分、中央病院で生ま れました。名前の由来には、朝日のようにすくすく空に昇って行くように育って ほしいという願いが込められています。毎朝7時20分頃にママのお腹を蹴って いたそうです。(※ラジオ番組で全国ニュースを読む時間だったのでママがよく覚 えていました)」ちょっと小声で恥ずかしそうに発表しました。もっと大きな声で 発表しなさいと思っていた私はあることに気が付きました。「あれ?旭、平成21 年生まれって言わなかったっけ?」その事を帰ってから聞くと、平成21年か 22年かわからなくて私に確認しようとしたけど確認できずに発表してしまった。 小声になったのもその事が原因で自信がなかったからだとわかりました。私は旭 に「旭は平成22年3月3日生まれ!2233!♪ニーニーサンサン♪と覚えなさ い。」と教えてあげました。

  今日の授業では、子供達から親へインタビューする時間もあり、家庭事情をご 存知の担任の先生から一番に指名された旭は、マイク片手に教室の隅で苦笑いを 浮かべている私のもとに駆け寄り尋ねました。

 「僕が生まれた時はどんな気持ちでしたか?」
昇より





















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