2013.02.

「人数」

 2月24日、東京マラソンをテレビで見ていたら、観客数130万人とアナウンス。すごいです。

 下関市の人口28万人。4倍の人が沿道で声援を送っているのだからすごいです。
そのあと、こどもの広場のある、かっての下関市の中心商店街に行って見たら人間は30人くらいしかいませんでした。
あとは猫3匹、犬4匹。
こういうのを見ると「地域の活性化」とか「大胆な金融緩和」とか「大型の公共事業」とかで「アベノミクス」と呼ばれる現政府の方針は本当にこんな小さな町にも暮らしやすい風を吹かせてくれるのだろうか?と心もとない。

 いやそんな言い方は他力本願過ぎますか。
たとえ28万人でもそれぞれが、幸せに前向きに暮らすことはできるに違いありません。
そのためにはいったいなにが必要なのでしょうね。

 やはり先日久しぶりに東京に行きましたが、人身事故のため電車が遅れていた上に帰宅時間。
新宿駅のホームには線路に落ちそうな程の人人人。
電車が来ると一斉に乗り込むのですが、驚く程の人が入るのです。
私はそんな状況にはン十年もであったことがなかったので、ひぇ〜倒れる〜と踏ん張っては見たものの、片足が浮きバックは何処かに行きそうになり、何より傍の男性にベッタリ押し付けられて寄りかかり、ゴメンナサーイ!
もう身動きできないぞとおもっていたら、次の駅でさらに何人もの人が乗り込もうと。
降りる人より入る人のほうが増えて行くままに数駅行った頃、ドアが閉まろうとしてもほとんど身体は外にいるけれどぎゅうぎゅう乗り込もうとしている人に思わず
「スミマセン、もう無理です。入れませ〜ん!」と叫んでしまったのです。
シーン! 無視、シラ〜。
そしてその人は魔法のように乗りこんでしまったのです。
どうしても、この電車に乗りたい人の気持ちも分かる。
すこしでも詰めてあげたい気持ちもお互い様。
ベッタリくっついても気がつかない振りをして寄りかかりあう時間を過ごさないでは暮らしていけない東京であることも分かる。
あ〜ン!!!私はどうしたらいいの?

 こんな風に日々をおくることが都会暮らしの常識で経済が成長してるってことなんだろうか。
沢山の人が働き、お金を消費し、満員現車の中では木偶の坊のように我慢しあい、真夜中まで人と車が溢れ。
経済成長かしら?

 でも魅力あるんだよね。
何かが起きるような、明日、新しいことがあるかもしれないという希望が満員現車の中にもあるんだろうね。



横山眞佐子











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