今月のエッセイ

2026年04月

コノロケ日記

やっと春休みが終わり、あーちゃんは4年生、ぷんぷんは2年生になりました。今年の春休みはなんだか妙に長かった! 私の言うことなんてすっかり右から左のあーちゃんに「やることを終わらせてから!」とずっと怒っていた気がするのに、春休み最終日まで宿題が終わっていなかったし、なぜだかどんどん一人遊びが苦手になっていくぷんぷんの「トランプしよ」「すごろくしよ」というエンドレスのお誘いは付き合うのもかわすのも時間を取られるし……そこにあれこれイベントも重なりクッタクタのヘットヘトでした。

そんな春休みの終わり、町内会のお花見に参加た時のこと。子どもたちを立派に育て上げた先輩ママさんたちとおしゃべりしていると、駆け回る子どもたちを眺めながら「かわいいねぇ。いるだけで元気になるね」と目を細めていました。みなさんの様子を見て、子どもはみんなかわいくて、周りにたくさんのパワーをくれる存在なんだと改めてしみじみ思い、そう言えば最近、あーちゃんぷんぷんをかわいく思う余裕も無かったと気付きました。

二人ともどんどんお姉さんになり、特にあーちゃんは思春期へも向かい始めているように感じます。だから最近は大人の都合だけで動かずそれぞれ“一人”として向き合っていかないと!と意識するようにしていました。また友達との付き合い方にハラハラしたり、身体のこと、心のこと、大切な話の伝え方に迷ったり、今まで無かった心配事も次々に増えてきています。悩みの尽きない中、あーちゃんぷんぷんと24時間一緒に過ごし、ほっと落ち着く時間も取れずにいる間に、私自身すっかり余裕をなくしてしまっていたようでした。

思い返せばこの「コノロケ日記」は、二人のかわいさを忘れないように、うちのコのノロケ話をしようと付けたタイトルでした。結局、悩み事や身の回りの事件といったノロケ話以外が多くなっていましたが、書き始めたころの「イヤイヤ期のぷんぷんの口癖が「おたーしゃんきらい!」になった」なんて悩み事、今読めばただただかわいいエピソードでしかありません。毎月、その時は精一杯で書いていたことが、結果的にノロケ話になっていました。いずれ今の悩みも、かわいい懐かしい思い出として読み返せる日が来るのでしょう。そしてずぼらな私でも読み返せる日記があるのは、この場に書かせていただいてきたからこそ。

あわただしい日々の中で、一か月に一度、子ども達の言葉や様子、成長をじっくり思い返して書き残すのは、私にとってとても大切な時間でした。貴重な時間をくださったこどもの広場のみなさん、そして日記を通してあーちゃんぷんぷんの成長を見守って下さったみなさん。改めて感謝を伝えさせてください。5年間、ありがとうございました。

今月のお気に入り

『星の王子さま』(サン=テグジュペリ作/内藤濯訳/岩波書店)

いずれ二人にも読んでほしい、私の一番好きな本です。
あーちゃんと同じ4年生の頃に初めて読み、理解できずに悔し泣きしたこともありました。
この本の「大切なものは目に見えない」という言葉をいつも心に持っています。

いまむらかな

いまむらかな プロフィール

大学時代に村中李衣先生のゼミで学び、在学中から 3年間、こどもの広場のスタッフとして過ごす。
2016年9月に長女あーちゃん、2018年12月に次女ぷんぷんが誕生。2児の母として奮闘中。

毎月のエッセイは
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