ぷんぷんが5歳になりました。とはいえ相変わらずの甘え上手で、私や夫だけでなくあーちゃんまで、赤ちゃん扱いしてしまっています。「もうぷんぷんは赤ちゃんじゃないんだよ!」と戒め合っていますが、染み付いたクセはなかなか抜けませんね。
ところが、先日の個人懇談で先生に「どんどんしっかりしてきて、今から年長さんになるのが楽しみです」と言っていただいたのです。涙涙でバスに担ぎ込まれていた年少さんの頃からすると、年中さんになってしっかりしてきたとは思っていました。それでも家では頑固に泣き続けたり、かんしゃくを起こしたり、つい最近もばあばに「2歳のイヤイヤ期と怒り方が一緒!」と言われてしまったばかり。一緒に話を聞いていたあーちゃんも目を見開いて驚いていました。
どうして急にお姉さんになってきたのか……その秘密はぷんぷんのクラスに新しく入ってきたお友達、Aちゃんにあるようです。Aちゃんは満3歳入園の女の子。頭ひとつ分以上背が低く、まだ赤ちゃんっぽさも残る小さなお友達に、ぷんぷんはすっかりメロメロになっています。またAちゃん自身もクラスとバスが同じぷんぷんに懐いてくれているようで、バスでもぷんぷんのおとなりがAちゃんの指定席。毎朝一緒に手を振ってくれます。
「きょうはね、リュックとぼうし、はこんであげたんとよ」
「Aちゃんがおべんとういっしょたべるっていうからおとなりでたべたとよ」
元から幼稚園での出来事はよく話してくれていたぷんぷんでしたが、Aちゃんが入ってきてからは話の半分くらいはAちゃんのことになりました。
思い返せばあーちゃんはぷんぷんが生まれてから、みるみるしっかりもののお姉ちゃんになっていきました。ぷんぷんにとってはAちゃんが、はじめての積極的にお世話をしてあげる相手。今まで可愛がってくれた上学年の子たちのように、今度は自分がお世話をしてあげる番だと自然と理解しているのでしょう。
「すっかり立派な年中さんなんだって?」
ぷんぷんに聞いてみると、
「だって5さいのおねえさんですもの」
答える笑顔はとっても得意気でした。
今月のお気に入り
『10ぴきのかえるのうんどうかい』 PHP研究所
間所ひさこ作・仲川道子絵
秋ごろからぷんぷんに大ブームが来ている10 ぴきのかえるシリーズ。
自分の運動会も張り切っていたからか「うんどうかい」が特にお気に入りのようです。
いまむらかな