エッセイを読む

2018年12月

あさひはのぼる

 今年一年を振り返る旭にまつわるエトセトラ。

 【一月】アマゾンFireTV加入。映画やアニメに海外ドラマ見放題。チャンネル権争い始まる。

 【二月】旭と吉母富士登山を取材。山頂で「綺麗な景色ですね」と言った語尾の「ね」に、我が子の成長を感じる。

 【三月】参観日。ママからの報告によると漢字を発表の際「出会う」を「出合う」と書き違い「オーマイゴッド」と言ったそうな。

 【四月】はい!からっと横丁で遊び満足顔で帰宅。「楽しさ1億パーセント!」だそうです。

 【五月】母の日にユニクロでTシャツを作ってママにプレゼント。胸には旭が描いたカーネーションが一輪・・・感謝のしるしです。

 【六月】ママ手製のマーマレードを実家へ届ける。玄関先で祖父が「ピーピーピー」。カラスノエンドウでお出迎え。旭も一緒に「ピ?ピ?ピ?。」

 【七月】親戚から譲り受けたキックボードでお散歩。軽快に走り「ね、うまいやろ」と尋ねる顔が私にそっくりらしい。

 【八月】暑くて暑くて大変な夏。体力維持に生姜ご飯。旭も大好物でパクつく。「夏だからしょうがない」が口癖に。

 【九月】豊田町へ梨狩りに行く。駐車場で旭が叫ぶ「あっかまきり!!」初めて見たそうな。興奮する割には恐る恐る触ってました。

 【十月】20年勤めたラジオ局を退職し独立。旭と一緒の時間が増えると、こんなに会話をしていなかったのかと自分でも驚いた。

 【十一月】持久走大会の為練習開始。悔しくてふてくされる態度は自分に腹が立つからだと、涙を流しながら旭が教えてくれた。

 【十二月】その持久走大会は家族みんなで大応援。声援にはにかみ笑顔で応える旭もいれば、今夜も練習すると聞くと「自分の力でやってみたい」と言う旭もいる。どっちも旭。

 ちなみに今年の旭一押しの本は「ヨシタケシンスケあるかしら書店」でした。来年は良いことあるかしら、良いお年を。

 
昇より

山中昇プロフィール

1971年7月14日生まれ。 地元下関の高校を卒業後、東京の大学に進学&卒業。雑誌編集の仕事と、劇団員を経験したのち地元に戻り、1998年地元下関に開局したComeon! FMに勤務。制作部長として番組制作に取り組む。
2008年FM開局当初から一緒に番組を担当していたパーソナリティーと結婚。2010年3月長男旭誕生。1児の父となる。

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