エッセイを読む

2020年12月

あさひはのぼる

今年一年を振り返る旭にまつわるエトセトラ。

【一月】下関名画座の場内案内板用に旭の百面相写真を撮る。笑顔・タコ顔・あっかんべー。私に似て彼はひょうきんものです。

【二月】岸壁で昼食中にママがとんびに油揚げならぬ唐揚げをかっぱらわれる。三人ともきょとんとして帰りの車中で大笑い。

【三月】3日は10歳の誕生日。二分の一成人式でもある。プレゼントはレゴ。手巻き寿司と三好屋のケーキでお祝い。街は臨時休業開始。

【四月】けんかしてうまく仲直りできなかった友だちに話しかけ、また仲良く遊ぶことにしたそうな。風に舞う桜の花びらが綺麗だった9日、散歩の帰りに教えてくれた。

【五月】10日は母の日。旭はカーネーションの花束を買って、ママにフルーチェを作ってあげました。

【六月】勉強が難しいとこぼす。コロナで一学期が短く、早急に学習せざる負えない環境で大変だろう。

【七月】パスタを作る。旭は包丁を持ってソーセージやピーマン、トマトやキュウリを切りました。覚束なくも真剣に。

【八月】深坂に行く。水着じゃなかったけど川に飛び込み、冷たい水に歓声を上げ、芝生に寝ころび思いっきり遊ぶ。短い夏休みを満喫。

【九月】徳地へ宿泊学習。炊飯係。お米が黒くならないか心配だと言って出発。お米は成功。カレーは美味しくなかったそうな。数少ない学校行事。これも思い出の味。

【十月】2年間休まず登校していたが、とうとう風邪で休む。快復して学校に行くと友だちから「帰ってきたね」と言われて嬉しかったそうだ。

【十一月】12年前の29日。いいフクの日に結婚式を挙げた。二人で生活始め今は3人。ママがリンゴケーキを作り一緒に食べました。

【十二月】テストの好成績続く。よもやよもや。だがゼルダの伝説欲しさの下心ありと見抜く。持ち越されてふてくされた我が家の炭治郎。

因みに旭の今年一番の本は「銭天堂」シリーズでござんす。山中旭。令和2年10歳のゲーム好きな男の子。

昇より

山中昇プロフィール

1971年7月14日生まれ。 地元下関の高校を卒業後、東京の大学に進学&卒業。雑誌編集の仕事と、劇団員を経験したのち地元に戻り、1998年地元下関に開局したComeon! FMに勤務。制作部長として番組制作に取り組む。
2008年FM開局当初から一緒に番組を担当していたパーソナリティーと結婚。2010年3月長男旭誕生。1児の父となる。

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